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介護施設の種類を徹底比較!未経験が後悔しないための選び方

今回のテーマは「介護施設の種類」と「働くならどの事業所がおすすめか」という内容でお話ししていきたいと思います。介護施設に就職や転職を考えている方で、どの施設を選べばいいのか分からない方は多いと思います。特に未経験の方や経験が浅い方にはよくあることですよね。分からないまま就職してしまうと、「入ってからイメージと違った」「自分の介護観に合わなかった」と後悔して辞めてしまう可能性が高くなります。

だからこそ、どの事業所にどんな特徴があり、どんな人に合っているのかをしっかり把握して就職活動をすることで、入職後の失敗を減らせると思います。その結果、楽しく介護の仕事を続けられるのではないでしょうか。実際に私も介護職の後輩や転職希望者から相談を受けたことがありますが、その人の性格や目的に合わせて事業所をすすめると、入職後に「この事業所を選んでよかった」と言ってもらえることが多いです。

ですので、この動画を見てくださっている皆さんにも失敗や後悔をしてほしくないので、最後までご覧いただき、自分に合った職場を選んでいただければと思います。

目次

給料で選ぶか?やりがいで選ぶか?

「給料が一番高い職種を選んだ」という人もいます。なるほど、僕も最初はデイサービスに入ろうかなと思っていたんです。楽しそうでしたしね。でも、給料面を見て「ちょっとな」と思い、最終的には特養に入りました。つまり、給料が良かったから特養を選んだということですね。

特養(特別養護老人ホーム)

特養は、介護が必要になった方が入所し、そのまま最後まで過ごす施設です。簡単に言えば「高齢者の自宅の代わり」といったイメージで、寝泊まり、入浴、食事、余暇を過ごす場所です。基本的には退所の出口はなく、亡くなられるまで生活される施設です。介護士側としては24時間体制の対応が必要で、夜勤や早番、遅番と勤務時間がさまざまです。また、基本的に要介護度3以上の重度の方しか入れないため、体力的にきつい施設になると思います。

老健(老人保健施設)

老健は特養と病院の中間のような存在で、在宅復帰を目指す施設です。病院のように医師が常駐し、治療やリハビリを行いますが、特養のように生活支援も受けられる、いわばハイブリッド型の施設です。職員の立場から見ると、特養の仕事に加えてリハビリ業務が増えるといったイメージです。

グループホーム

グループホームは、特養の少人数版で、認知症の方に特化した施設です。1ユニット9人程度で、家庭的な雰囲気の中、24時間体制で生活をサポートします。認知症が重い方は特養に入所することが多いため、比較的介護度が低い方が多く、一緒に買い物や料理、家事を行うなど活動的に過ごすことができます。「ゴリゴリの介助ではなく、利用者さんと一緒にいろんなことをしたい」という方には向いている施設です。ただし、しっかりされている利用者さんが多いため、人間関係に気を使うこともあり、時には職員が利用者さんから厳しい態度を受けることもあります。身体的な負担は少なめですが、精神的な負担は多い施設と言えるでしょう。

デイサービス

デイサービスは一言で言うと「お年寄りの学校」というイメージです。在宅で暮らす高齢者を朝迎えに行き、施設で食事・入浴・リハビリなどを行い、夕方には自宅に送るサービスです。特養などと違い、毎日利用者さんが変わるため、対応力や情報収集力が求められます。働き方としては夜勤がなく、家庭の事情で夜勤ができない方には向いている施設です。

訪問介護について

5つ目は訪問介護です。訪問介護はその名の通り、利用者さんの自宅に訪問してサービスを提供する仕事です。主な業務は、利用者さんの家に行って排泄介助や入浴介助、掃除をしたり、食事を作ったり食事介助を行ったりといった内容です。自宅での介護になるため、利用者さんと1対1になる点が特徴です。そのため「相性が合わないと大変そう」と思う人もいますが、逆に同じ方と長く関わるので、慣れ親しんで安心感を持って介助できるというメリットにもなります。

また、働き方の自由度が高いことも大きな特徴です。訪問介護は時間の制約が少なく、1件あたりの仕事は1〜2時間ほどです。たくさん働きたい人は1日に複数件回ればいいですし、空いた時間に1件だけ受けるという働き方も可能です。ライフスタイルに合わせて柔軟に働ける点は魅力だと思います。

サービス付き高齢者向け住宅(サコージュ)

6つ目はサービス付き高齢者向け住宅、通称「サコージュ」です。サコージュを一言でいうと「高齢者版ホテルのコンシェルジュ」のような存在です。主な業務は安否確認や生活相談になります。

安否確認としては1日に数回、利用者さんの様子を確認します。生活相談では「電球が切れた」「エアコンが壊れた」といった日常の悩みから、介護や医療の専門的なケアが必要になった時の相談まで幅広く対応します。その上で「こういうサービスを利用するといいですよ」と助言を行うのが役割です。基本的にサコージュでは介護サービスを直接行うことはなく、元気な高齢者が多い施設というイメージです。

一見「仕事内容も少なくて働きやすそう」と思えますが、実際には裏側で深い課題もあると言われています。そのあたりは別の機会にお話ししたいですが、私は正直おすすめはしません。

就職時に検討すべき6つの事業所と選び方

ここまでで紹介した6つの事業所は、皆さんが就職や転職を考える際に検討する候補になると思います。では「どの事業所を選ぶべきか?」という点について整理していきます。

正社員をベースに考えたとき、「稼ぎたい人」と「成長したい人」という2つの軸で見るとわかりやすいです。

まず「稼ぎたい人」におすすめなのは特別養護老人ホーム(特養)です。介護の仕事で収入を増やすには夜勤が必須ですが、特養は他の施設に比べて給料が高い傾向があります。厚労省のデータでも、特養の平均月収は35万430円で、2位の老健よりも1万円以上高いと出ています。ボーナスも含めた金額なので、夜勤ができて稼ぎたい人には特養がおすすめです。

次に「成長したい人」におすすめなのはグループホームです。理由は、業務範囲が広く、嫌でもさまざまな仕事に携わらなければならないからです。グループホームは小規模で正社員が少ないため、介護だけでなく事務業務や相談対応、入居手続きなど多岐にわたる仕事を経験します。その分大変ですが、スキルや知識を幅広く身につけられる環境です。

特養は収入は高いですが業務が限定的になりがちで、逆にグループホームは大変ながらも成長につながる仕事が多いという違いがあります。将来出世したい人や独立を目指す人には、グループホームでの経験が大きな力になるでしょう。

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